この本を読んで「ああ、もっと早く、できれば20代の頃に出会いたかった・・・」そう思いました。わたしたちがいかに広告に踊らされているのか、いかに肌の正しい知識を知らないかが理解でき、正しいスキンケアの方法が学べます。シンプルなスキンケアを求めるすべての女性におすすめしたいです。
結論から言うと、お肌をきれいに保つには
・肌をなるべくさわらない、こすらない、洗いすぎない
・日焼け止めは毎日塗る
・保湿しすぎない。オイル、ワセリン、セラミド、クリーム、美容液、このうちどれかひとつでOK
・化粧水は使わなくていい
ということ。要は超シンプルなスキンケアが一番肌にいいということです。肌に良かれと思って、時間とお金をかけてきた人ほど、知りたくない現実かもしれませんが、反対に、時間とお金をかけなくても肌がきれいになればそれに越したことはありません。
この本で印象に残ったことをまとめました。
■ 肌の奥まで浸透する、の奥とは角質層のことで、これは実は肌のいちばん表面にある層。角質層は肌表面の厚さ0.01〜0.03ミリの部分で、たえず分裂をくりかえすことで押し上げられた”死んだ細胞”からできている。
■ SPFは高いほど効果がある、は思い込み。SPF15以上になると、紫外線の防御率はほとんど変わらない。紫外線防止の効果をしっかり得るためには、「どの製品を選ぶか」よりもじつは、「こまめに塗る」ことが大切。肌にすり込むというより肌にのせるように、たっぷりと均等に、こまめに重ねづけする。
■ 顔マッサージは逆効果。肌のたるみやくすみ、黒ずみをつくる原因に。マッサージローラーもやりすぎは禁物。もし使うならなるべくやさしく短時間で。
■ 肌荒れ、乾燥肌は”洗いすぎ”が原因。人の肌は頻繁に洗う必要がない。
■ ニキビ予防に顔を洗いすぎるのは避けて。治りにくい場合は皮膚科に相談しよう。
■ 水蒸気やスチームを顔にあてても保湿効果はほとんどなく、あてた直後はしっとりした気がしますが、その後すぐに水分は蒸発してしまう。加湿器のほうがおすすめ。
■ コラーゲンを食べてもコラーゲンは増えない。コラーゲンを増やしたいなら、コラーゲンを食べることよりも、ビタミンCを摂取するほうが効果的。
■ シミ・シワ・ニキビにも効く治療薬はトレチノイン。皮膚科で処方してもらうこと。
■ シミについて何より大切なのは、これ以上シミを増やさないこと。そのためには紫外線対策と摩擦を防ぐ。
■ スキンケア製品は複数使うと効果が弱まる。
■ 肌はなるべく触らない、こすらない、洗いすぎない。できるだけ肌にふれる回数を減らす。洗顔はスクラブ入りのものは避ける。
■ クレンジングはオイルクレンジングがおすすめ。こすらずにのせて、すこし待ち、泡立てた石けんで洗い流す。
■ 最強のアンチエイジングは紫外線防止が最大のカギ。肌を老化させる最たる原因は「紫外線」。その紫外線を防御することが、長い目で見ると肌の機能にもっとも大きな効果を発揮する。毎日欠かさずに日焼け止めを塗ること。
■ 化粧水はマストアイテムではなく、むしろ使わなくてOK。たくさんつけても時間が経てば、肌自体は元通りに乾燥してしまうので、使うメリットがあまりないため。
■ 化粧品はできるだけ厳選し、減らし、使っていて心地いいかどうか、「自分に」合うか合わないかで決める。
■ 美肌はからだの内側からつくる。たっぷりの野菜、お肉や魚、豆類や穀物をとり、適度な水分補給をしよう。サプリメントよりも食事の工夫を。
いかがだったでしょうか?
これで様々な美容情報に惑わされなくてすむかもしれません。
わたし自身もこの本を参考に、化粧水を使うのをやめてみましたが、使わなくても全然問題ないようです。
きれいなお肌を手に入れるために、いろんなことを「やる」スキンケアがまだまだ根付いていますが、何かを「やる」よりも「やらない」ほうが、じつはずっと効果的だそうです。これってシンプルに暮らしていくために「やらないことリスト」をつくることと同じだな〜と思いました。何事もシンプルが一番ですね。
いきなりシンプルなケアに移るのが不安な人はすこしずつ減らしていくようにするといいそうですよ。参考になれば嬉しいです^^