30週@8ヵ月
出産まであと10週となりました。
友達が本をプレゼントしてくれました。ばなやん本当にありがとう内田美智子さんという助産婦さんが書いた「ここ」という本です。
じーんと胸があたたかくなる本だったので一部紹介したいなと思います。
ここ―食卓から始まる生教育
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私が講演で「生」の反対は何でしょうか?と問うと、多くの人は「死」と答えます。
私も最初のこう問われたときは「死」としか思いつきませんでした。しかし、私が尊敬するある先生はこう言いました。
「僕は死じゃないと思う。『生まれないこと』だよ。生まれたものにしか『生』も『死』も存在しない」
30年近く助産婦をしてきた私には、この答えが、心の真ん中にストーンと落ちてきました。
生の反対は、生まれないこと。
実際、生まれてくることができない子はたくさんいます。数時間しか生きていられない子もたくさん見てきました。
こんな命と向き合う仕事を続けて思うことは、「人はそこにいるだけで価値がある」ということです。人が一人、人として生まれてくるために、どんなに多くの困難を乗り越えなければならないことか。
生まれてきて、この瞬間に、ここにいることのすごさを知ってほしいと思います。生きていくのに理由はいりません。一人一人が奇跡のような命です。
そんな思いを込めて、わたしは、子供たちへの授業でこんなメッセージを贈っています。
あなたたちは、自由というすばらしい財産を持っています。
誰を好きになってもいいです。
好きな人と結婚もできますし、しなくてもいい。
どんな職業に就くこともできます。
いくらでも勉強できるし
行きたいところに自由に行けます。
やる気さえあればどんなことだってできます。
NO!と言うこともできます。
YES!という選択もできます。
そんな自由を放棄しないで。
一切の自由を奪われた人たちがたくさんいます。
好きな人とさえ結婚できない少女はたくさんいます。
後悔しない、思い通りの生き方を選択してください。
あなたたちは「選ぶことができること」を忘れないで。
今できること。
今しかできないこと。
今しなければならないこと。
自分でつかみとろう。私の人生。
どんな人生も私の人生。
人のせいにしない人生。
たしかなこと。
今、私がここにいること。
歩いていける道が目の前にあること。
それはどこへでも、どこまでも。
けっして一本道ではない道です。