街らしきところが見えてきて、
そこでようやくタクシーは止まりました。
「うちに行こうっ」
というナンシーの軽いノリからして、
てっきり10分くらいのところだろうと思ってたのに、
まさか車で1時間のところとは・・・。
でも無事についてホッとしました。
そこはウルコスという、
小さい街でした。
ナンシー宅へ行くと、
ご両親と、
3人の姉妹が迎えてくれました。
ナンシーは4姉妹の三女だったんです。
唯一、お姉ちゃんの一人が英語が話せたので、
通訳してくれました。
本当にとっても、温かい家族でした。
お祭りの様子。
ちょうど今日はお祭りで、
街ではパレードがあり、
みんなでそれを見たり、
ペルーの伝統料理をご馳走になりました。
これは、クイというモルモットの丸焼き。
私はちょっと遠慮したけど、
ペルーの人にとってはご馳走らしいです。
ワインで乾杯するときに、
お父さんが、
「よく来てくれたね、陽子。自分のうちのようにゆっくりしていきなさい」
と言ってくれました。
ううう、こんな見ず知らずの私に・・・。
ホームシックもあったり、
つらいこともあったりしたので、
その温かい歓迎が、
ものすごーく身に沁みました。
そして、感動のあまり泣いてしまったのでした。
わたしが急に泣き出したので、
みんな、どうしたの!?ってびっくりしてたけど(笑)
帰りは、バスで帰ったんだけど、
心配だからと、
ナンシーが一緒にクスコまでついてきてくれました。
なんて優しいんだろう。
次の日もクスコでナンシーと会って、
またまたウルコスのナンシー宅へ。
みんなで折り鶴を作ったり、
日本語を教えたり。
時間があっという間にすぎて、
気づくと、あたりはすっかり暗くなっていました。
今度は一人でバスに乗って帰ることに。
ひとりで乗り物に乗るのは大丈夫だけど、
”夜”ってのがちょっとこわい・・・。
クスコまでは、
1時間くらいバスに乗ったあと、
タクシーに乗り換えないといけないらしい。
あと、タクシーの運転手は、
外国人とわかるとふっかけてくるそうなので、
余計なことは言わずに、
そして、できるだけ流暢に、
「アルマス広場へ」
と言うようにね、と教えられました。
乗り換え、ちゃんとできるかなぁ。
タクシー拾えるかなぁ。
どきどき・・・。
旅行って、
”はじめてのおつかい(大人編)”だなーって、いつも思います。
知らない土地で、
言葉もわからなくて、
いちいち手に汗かいて、
緊張して不安で。
出発を待っていると、
次々に物売りがバスに乗り込んでは、
また降りていきます。
いろんな匂いが、
バスに充満していました。
たくさんの乗客の中、
どうやら、外国人はわたし1人。
・・・かなり浮いています。
・・・そして、かなりじろじろ見られています。ひえー
たくさんの人を乗せたバスは、
クスコへ向けていよいよ出発しました。
続く
(長くなってしまったので、いったん切りました^^)