”家族でハワイ旅行”とか憧れますが、
うちの場合は、「行き先のない旅」と題して、
家族5人で、年に一度、
オンボロカーで旅行をしていました。
ちゃんとした行き先もあえて決めず、
地図を見ながらひたすら車を走らせます。
ホテルにも泊まらないで、
車で寝たり、野宿したり。
ごはんもできるだけ自炊しながら、
行き当たりばったりの貧乏旅行でしたが、
小さいころのわたしにとっては
それが大冒険みたいで、大好きでした。
ある年の「行き先のない旅」は、
平家の落人(おちうど)がいたといわれる、佐賀県の山奥でした。
なんてマニアックなんだ。
それは平家物語が大好きな父のリクエストでした。
そこに行ってどうすんの?何があるの?って感じですが、
行ってみたら、本当になんにもない山奥でした(苦笑)。
冬だったのでかなり寒かったし、
山奥の崖ぎりぎりをオンボロカーで走るのは、
かなり怖かった記憶があります。
寝るのも、どこかの公共の駐車場だったり(夏は外で寝た)、
野外で用を足すのはあたりまえだったり、
海水でごはんを炊いたら、超塩辛かったり。
なんと家族でラブホテルに泊まったこともあります!
そのころは、まだわたしも小さかったため、
ラブホテルっていうものが何なのかも知らず、
お風呂の壁が透けていたり、
ベットがすごく大きかったりで、
弟とキャッキャッいいながらはしゃいだ記憶があります(笑)。
そんな旅も、
わたしや弟が大きくなっていくうちに、
車の中で寝ることが狭くてできなくなったこともあり、
次第になくなっていきました。
それから、家族旅行というものはずっとしていなかったのですが、
この週末、みんなが東京へ遊びにきました。
父(60)、母(60)、弟(28)、ばあちゃん(90)
ばあちゃんが大丈夫かどうかが一番心配でした。
まず飛行機が心配だし、東京は人が多いし、電車も乗れないだろうし・・・
という感じでそれまではあきらめてたんですが、
父の定年やら、いろいろなタイミングが合い、こんな機会はもうないかも。
ということで、東京旅行2泊3日を決行しました。
ばあちゃんは飛行機でも
スチュワーデスさんに愛想をふりまくっていたらしいです。
大相撲をメインにして、
浅草では人力車に乗り、
築地ではおいしいお寿司を食べました。
移動は主にタクシーを利用しましたが、
運転手さんとの会話が楽しいのが意外でした。
わたしは東京でタクシーに乗ることはほとんどないのですが、
わたしたちが鹿児島弁でしゃべってるもんだから、
「どちらからですか?」と運転手さんが話しかけてくれて、
東京はこういうところですよ~とかいろいろ親切に説明してくれました。
ばあちゃんが降りるのを手伝ってくれる運転手さんもいました。
そんな感じで2泊3日はあっという間にすぎましたが、
「東京はすごいところだー」とか、
「東京の人の数はすごい」とか、
みんな感動&びっくりしていました。
とても楽しい旅行になりました。
ばあちゃんは、鹿児島に帰ったら、
「家ほどいいものはない」と言っていたそうですが(笑)。
次は奄美大島(鹿児島)へ行こうと計画しています。
ばあちゃんが元気な限り、
続けていけたらいいなと思います。
↑浅草で人力車。
父のせりふ「シラフじゃ乗れない・・・。」
↑大相撲観戦。
さぶとんが投げたかったなぁ。
↑ちゃんこ「巴潟」で。
父の還暦祝いのケーキは、
今問題の不二家でしたが、
すごくおいしいでした。(父にはばれてません)